間取りの決め方

このページでは、理想の家を実現する間取りの決め方を解説しています。

理想の間取りにするためのコツ

理想としている暮らしを実現したいなら、家の間取りづくりが重要です!注文住宅なら、間取りの広さや形状に融通を利かせやすいです。しかし、間取りづくりのコツを知らないと、完成時に思っていたのと違う感じの家になってしまいます。まず、プロに相談をする時は、どんな家にしたいかイメージを具体的に伝えましょう。

プロに相談をする前に行なうべきこと

  • 目的を書き添える

    家族全員に新しい家に関する要望を聞き出せば、優先的にどこに力を入れればいいか明らかにできます。

  • 理想としている部屋の写真を添える

    写真なら、プロとイメージの共有がしやすく、近いテイストの部屋を紹介してくれますよ。

  • 生活の動きを間取り内に書き込む

    図面で生活をしている光景を思い浮かべながら、家族全員分の生活動線を書き込む。また、来客の動線も書き込むと良いです。

  • 室内や隣近所からの視線を書き込む

    視線の抜け具合によって、部屋が広く感じられるかを確認できます。

注文住宅の間取りを決めるまでの流れ

はじめに、間取りを決めるまでの流れをみていきましょう。

STEP1 ゾーニング(機能ごとのエリアを分け)

道路の方向や敷地の形から、玄関、バルコニーなどの位置を決めます。そして家族構成にあわせて、「パブリックゾーン(リビング)」「プライベートゾーン(寝室、子ども部屋など)」「水まわりゾーン(トイレ・浴室・洗面所)」「パブリックゾーン(リビング)」などを割り当てます。

STEP2 間取りを詳細に決める

ゾーニングしたスペースをさらに細かく区切ります。生活動線に注意しながら、たとえば「洗濯機から洗濯物を干すベランダまでの距離が長い」といったことがないように気をつけながら、適切な間取りを決めていきます。将来の変化(子どもの独立)への対応も想定できるとベストです。

STEP3 収納スペースをプランする

「どこに何をしまうか」を想定しながら、収納スペースをつくります。「たくさんの量をしまえる」ようにするだけでなく、「出し入れのしやすさ」を確保することが大事です。家具や家電の置き場所とあわせて考えると良いといわれています。

STEP4 扉や窓の位置や種類・大きさを決める

扉はドアにするか引き戸にするか、ドアであれば開く方向(内か外か)を決めます。窓については、「部屋の用途」のほか、「外からの視線」や「防犯」といった観点も考慮し、大きさや形を決めます。

気をつけよう間取りの落とし穴

実際の生活をしっかりイメージしないで間取りをすると、思わぬ落とし穴があります。たとえば次のような失敗が起こりがちですから、注意してください。

  • 子供部屋の大きさが違ってしまったので、兄弟でけんかになってしまった。
  • 水まわりを2階にまとめてしまったので、手を洗うのにもいちいち2階へ上がらなくてはいけない。1階にも手洗い場をつくるべきだったと反省している。
  • 便利だと思って、寝室の隣にトイレをつくってしまったが、水の音や足音で夜に目を覚ましてしまう。もっと、じっくり間取りを考えるべきだった。
  • 玄関収納を開き戸にしたところ、扉をあけるたびに靴にあたり、買ったばかりの靴もすぐに傷だらけ。どうして、引き戸にしなかったのか…。
  • 明るいリビングにしたいと窓を大きくしましたが、日差しがきつく、眩しくて過ごしにくい部屋になっていました。

失敗を知って対策することが重要

オリジナルのデザインの家を購入できるのが、注文住宅の大きなメリット。家のデザインから間取りに至るまで融通が利きやすいですが、最初から完成品がない分、いざ暮らしてみると思わぬ部分で不便さを感じるケースも珍しくありません。

収納編

服や日用品をしまうために欠かせない収納ですが、現在の住まいと比較して申し分ない広さか、しまう予定の物品の大きさや数に適した奥行きや幅を有しているか確認するのが重要。また、収納扉は開き戸・引き戸・折り戸などがありますが、場所によって使いやすいタイプが割り振られているかをチェックしましょう。

部屋の広さ編

部屋は、家具や家電を設置するのに十分な広さをしているか確認するのが大切です。その他では、トイレは子供でもペーパーまで手が届く程の幅に設定されているか、将来的にライフスタイルの変化に合わせて部屋の広さを変えられるかをチェックするのが望ましいです。また、部屋だけでなく通路も重要で、人とすれ違ってもぶつからない程余裕がある幅となっているかも確認した方がいいです。

生活音編

足音や話し声は勿論、家電や屋内システムの稼動音などの音は、ストレスを溜め込む要因になりかねません。音のストレスを溜め込ませないため、図面に音の発生源となりうる箇所に印付けをしましょう。くつろぎスペース近くにキッチンやトイレが設置されていないか、人通りが多い道沿いに寝室や子供部屋がないか、リビングや寝室が、足音が響き渡りやすい通路や部屋の上の階に配置されていないか、把握しやすくなります。

配線編

コンセントや照明スイッチの位置は、生活の利便性を大きく左右します。生活導線上に照明スイッチはちゃんと付いているか、あるいは必要な数のコンセントが設置されているかをチェックしましょう。ちなみに、コンセントや照明スイッチは、設計図作成段階では後半あたりに決めるので、じっくりと考えられますよ。

プライバシー編

平面の図面だと、間取りチェックで見落としがちなのが室内外の視線。注目すべきところは、隣の家の窓位置です。自宅と窓位置が向かい合わせになっていて、室内が丸見えになっていないか確認しましょう。また、人に見られたくない空間が窓や玄関側に来ていないか確認するために、道路沿いの窓・玄関にも外からの視線が描かれているか確認するのもお忘れなく。

日光編

日光の入り具合は、図面に書き込んでありますか?日光の入り方は、窓の大きさや季節、周辺の環境によって変化します。特に、トップライトが天井にある家だと、日光の影響をモロに受けやすいので、日焼けが気になる家具を設置していないか確認しましょう。また、積極的に日光を取り込みつつ視線を遮りたい場所にスリット窓を設置、外壁に接していない部屋に日光を通す工夫をしているか確認するのも大切です。

季節対策編

四季折々の日本特有の環境を考慮せずに家を建てて失敗したという人も少なくありません。夏は涼しく、冬は暖かくするために高気密高断熱の素材を住宅に取り入れているなら、1Fと2Fの図面を重ねてみて吹き抜けから上がる暖気を描いたか、ロフトや小屋裏に熱気を抜く窓を取り付けたかを確認しましょう。その他では、季節に応じて日光の入り込み具合を調節するために、軒の出が深くなっているか、広さに適した冷暖房機器を設置しているかのチェックもお忘れなく。

生活動線編

同じ家族でも、生活動線は差異があります。家族みんなが移動しやすいよう、図面に生活動線を書き込んで、移動に難がないか確認しましょう。全員分の動線を書けば、朝の身支度などで混雑しやすい場所、家族団らんの場所から自室に戻りやすいかを明らかにできます。また、客間を経由せずに移動できるよう設計されているのか確認しておきましょう。

デッキ・バルコニー編

室内空間のことだけでなく、屋外の広さや利便性をチェックするのもお忘れなく。洗濯物を干すためのバルコニー、家族で過ごす憩いの場としても活用できるデッキは、十分な幅と奥行きが確保されていますか?また、室外機などの設置場所も含めて設計されているか、屋外で使用する道具を収納する箇所は確保されているのかチェックしておけば、バルコニーやデッキ設置で失敗しにくくなります。

ニオイ伝達編

キッチンとリビングが一体となっているオープンLDKが主流となっている昨今、ニオイが気になるという声も多々あります。これから説明するチェック事項をクリアしているか確認すれば、ニオイの面で失敗しにくいです。まず、1Fと2Fが吹き抜けになっているなら、図面を重ねてキッチンからのニオイが伝達しやすいか線を確認した方が良いです。料理で使用する素材の中には、調理過程で強いニオイを漂わせるものもあります。1Fと2Fの図面を重ねて、素材のニオイの影響が他の空間にまで伝達しないか調べておきましょう。また、キッチンスペース以外にも、家の周辺あるいは窓を開けたい場所近くに、ニオイの元となるものが存在しているかどうかチェックしておくのも大切です。

確認事項は多めですが、これらを細かくチェックしておけば、住宅完成後の生活で不便さを感じにくくなります。